「なんだよなんだよ。ふたりして心配そうな顔してよ。俺は大丈夫だから、早く帰ろうぜ」
「あら、自分勝手な思い込みね。私は心配なんてしていないわよ?」
「まあまあ、隠さなくても良いって」
こんなノリだから、私はこいつが弱っちいやつだって思ってたのに。
なんか……。
だまされたみたいでムカつく!!
「早く帰ろうって、あんたねぇ。武司さんをあのままにしておくつもり!?」
「あら、柊さんは袴田君を起こして拷問を受けるつもりかしら?」
うっ! そう言われると……このままにしておいた方が良いのかな。
私なんかじゃ、武司さんのデコピン一発で失神しそうな気もするし。
「ふふ……ごめんなさいね。柊さんは気が利かなくて」
ボソッと龍平に呟いた、美紗の言葉の意味が分からなかったけど……今はそれどころじゃない。
私は、あゆみと美雪を呼びに行くと、武司さんが戻って来ないうちにこの場から逃げた。
どこにいても、なぜか武司さんに見つかってしまいそうな気がする。
そう感じた私はコンビニで昼食を買って、美紗の家に戻る事にした。



