カラダ探し~第三夜~


……嘘でしょ?


だって、相手はあの武司さんだよ?


気に入らないやつは片っ端から殴り倒す、狂暴極まりない武司さんに……龍平が勝ったの?


「あら、なかなかやるわね。池崎君」


突然背後からかけられた声に驚き、振り返ってみると、そこには美紗の姿。


コンビニにでも行っていたのか、肉まんを食べながら立っていた。


いつの間に……いや、いつからここにいたんだろう。


「あんた、いつからここに……それより、龍平が武司さんに勝ったんだよ! 信じられる!?」


「ええ、見ていたけど……あなた達を守るために先輩に立ち向かうなんて、泣かせる話じゃない。あんなにボロボロになって」


そうだ、龍平は武司さんを止めようとして、こんな無茶な事をしたんだ。







「ありがとうございましたっ!!」









倒れる武司さんに、そう叫んだ龍平。


美紗の言うように、本当にボロボロで……お世辞にもカッコ良いとは言えないけど、私が知らない晴れやかな顔を見て、泣きそうになった。


バトルが終わり、おぼつかない足取りでこちらに向かって歩いて来る龍平。


空き地から出て、そこでようやく私に気付いたのか、いつものようなゆるんだ笑顔に変わる。