カラダ探し~第三夜~


速すぎて、私には何が起こったのか分からないけど……そうだと分かったのは龍平の頭部を狙ったその蹴りを、本人はガッチリとガードを固めて防いでいたから。


すかさず反撃に出ようと龍平が前に出るけど、武司さんはその行動を予測していたようで、素早く戻した脚の反動を利用して、左のパンチを繰り出す。













……って、何なのこれ?


いつもおとぼけキャラで、私はバカにしてたけど、龍平ってこんなに強かったの?


武司さんにヘコヘコしてたから、てっきり弱いんだと思ってたけど……。











めっちゃ強いじゃん!!











武司さんとまともに殴り合ってるよ。


あ、違うか。


龍平は武司さんに攻撃しきれないでいるけど、何度殴られても、蹴られても、倒れる事なく果敢に攻めている。


「いい加減倒れろ! クソがっ!!」


一瞬の隙を突いて、武司さんの蹴りが龍平の腹部にめり込んだ。


でも、まだ龍平は倒れない。


苦痛に顔を歪ませてはいるけど、武司さんをしっかり見すえて構えを崩さない。