カラダ探し~第三夜~


あー……やっぱり明日香さんは落ち着く。


「きゅ、急に何!? 留美子、苦しいって!」


「だって、帰って来たってのに会えなかったんだもん! 次までの分、補充しとかなきゃ」


「補充って、何の補充なの?」


細かい事は気にしない気にしない。


懐かしい匂いで、明日香さんのベッドで眠った時の事を、昨日の事のように思い出すよ。


そんな風に、大騒ぎで時間は過ぎて……とうとうお別れの時がやって来た。


「じゃあな、皆元気でな。留美子、あのおかしな子にもよろしく言っといてくれ」


「ん? ああ、美紗ね。分かったよ、言っとく」


私と高広さんがそう言った直後、視界に映る景色が、少し変化したような気がした。


でも、何が変わったかと言われたら、それは分からない。


皆口々にお別れの言葉を言って、高広さんと明日香さんは帰って行った。


後は美紗と合流して、食事だ。











……と、思っていたのに。


私達が今来た道を引き返そうとした時、武司さんが……目の前に立ちはだかったのだ。


冷たく、鋭い視線を龍平に向けながら、バットを突き付けていた。


「あ、あのー……武司さん?」


恐る恐る問いかけてみると、その殺意に満ちた目が私にも向けられる。