カラダ探し~第三夜~


なぜかバットを肩に担いでいる武司さんが、高広さんを指差して私達に言う。


「高広さん、次はいつ戻って来るんすか!?」


武司さんを素通りして、高広さんに駆け寄った龍平が尋ねた。


「おいおい、今から帰るってのに、もう次の話かよ。何ヶ月先になるかはまだ分かんねぇよ」


高広さんにそう言われて、ガッカリと肩を落とす龍平。


武司さんと結子さんは、あゆみと話してるし、何か見送りに来たって感じじゃなくなってるな。


「高広さん、明日香さんを泣かせちゃダメだよ」


武司さん達と話しても仕方ないから、私と美雪は、高広さんの前で落ち込む龍平を押しのけた。


「な、なに言ってんだよ! 俺が明日香を泣かせるわけ……ねぇだろ」


照れたように視線をそらし、ボソボソと呟く。


なーんか、誰かに似てるよねぇ。


ほら、記憶のせいか、必要以上に高広さんを意識してる美雪と同じだ。


話をしていると、玄関のドアが開いて、明日香さんが荷物を持って外に出て来た。


「あれ? 留美子にあゆみに美雪、龍平も来てたの?」


「明日香さーん!」


久し振りに見たその顔に、私はうれしくなって明日香さんに抱きついた。