「柊さんが言っても、池崎君が嘘くさいって言ってるくらいだから伝わってないと考えるべきね。まあ、それで考えるきっかけになれば良いのだけど」
ふんだふんだ!
どうせ私は説明が下手ですよ。
感情に任せて、捨て台詞みたいに吐き捨てましたよーだ。
美紗がそう言った後、皆何かを考えるように黙ってしまい、私は皆の顔を見回した。
何? 次は何を考えてるのよ?
「後三日か……」
ボソッと呟いた美雪の言葉で、私は聞かなきゃならない事を思い出した。
「あ、そうだ! 美雪、大職員室のどこにカラダがあるのよ? 部屋だけ言われても分かんないって」
昨日の夜に見つけていれば、聞く事もなかったけど。
美紗が殺されたら、その日のカラダ探しが終わるという事を考えたら、少しでも時間を節約したいから。
それから、夜の学校での事を皆で話し合い、詳しいカラダの位置を教えてもらった。
龍平が、健司が見つけたカラダの場所を知ってさえいれば今日にでも終わらせる事もできそうだったけど。
それを知らないんじゃ、話にならない。
「んー、まあ大体分かったけどさ、結局私達がカラダを見つけても、美紗が見つけないとダメなんでしょ? 赤い人のカラダをさ」