その後ろには、龍平の姿。
「留美子がいたら、どこでも騒がしくなるね。玄関まで声が聞こえてたよ?」
そりゃあ、ドアが開いてるんだから聞こえるでしょうよ。
「じゃあ、どうして柊さんが怒ってるのか、聞かせてもらいましょうか。こっちの話はその後よ」
私と龍平の顔をチラチラと見ながら、悪戯っぽく美紗が笑う。
「怒りもするっての! こいつさ、私達が見つけたカラダの場所を、健司に教えてたんだよ!? で、健司が見つけたやつは教えてくれないの!」
何から言って良いか分からないけど、とりあえず大事な事から言わないと。
そう言った後に、どうして私が健司の家に行ったのかという事も、龍平への怒り混じりに話した。
それに対して、イマイチ微妙な反応の美雪とあゆみ。
何なのよそれ。
私が間違ってるって言うの!?
「えっとさ、カラダ探しが失敗して、この世界が続いたら、次の日には赤い人に殺されるって話なんだけど……」
「そうだよ。それに気付いたから、健司に伝えようとしたんだけどね」
チッと舌打ちして、龍平をにらみつけた。