美紗が死んだ時、あの夢や、今の外の景色のようなヒビ割れが起こった。


そして、ガラガラという音こそなかったけど、そんな感じで崩れ落ちたのだ。


あれを見たから、あんな夢を見たのかな?


そして、この世界のヒビ割れは、美紗が死んだ事と関係していて……ヤバッ! 








今日の私、めっちゃ冴えてない!?






気付けば腕がつながり始めている美紗に、今考えていた事を話して。


「あら、良く分かったわね? さすがね、柊さん」とでも言ってくれるかなと期待していたら……。


「柊さん! ど、どういう事なの!? 詳しく話してちょうだい!」


いつもは冷酷だと感じるくらいクールで、あまり取り乱さない美紗が……目を見開いて私に叫んだのだ。


「び、びっくりするじゃない! あんまり大声出さないでよ! だからさ、今日起きたら世界にヒビが……」


昨日の夜に、美紗が殺された続きだと思うんだけどさ。


あ、自分が死んだ後の事なんて分からないから、私に聞いて初めて気付いたんだ?


などと、楽観的に考えていたけど……横になっている美紗は、困ったような表情を浮かべていた。