美紗の制服をペロッとまくって、お腹の傷がない事を確認した私は、椅子に腰かけた。
「四肢は……治りが遅いようね。今まで切断された事がなかったから……分からなかったわ」
「あー、だから首とかお腹は早く治ったわけね。じゃあ何? あんたも毎日殺されてるって言ってたけど、派手に殺された事はないんだ?」
あゆみや美雪がこんな状態だったら、大パニックで救急車を呼んでいるところだ。
だけど、怪我をしているのは美紗で、本人はギリギリ大丈夫っぽいからそこまで必要ない。
「ないわね。そもそも……あなた達を助けなければ、私があんなに簡単に……死ぬわけがないもの」
簡単に赤い人から逃げる事ができるって言いたいわけ?
……そういえば、私達は赤い人を見たら振り返れないのに、美紗は平気で振り返ってたよね。
赤い人をつかんで投げたり、私達ができない事をしていた。
そんな美紗が、私達を助けるために腕を失って。
日が変わって目覚めても、まだ治らないその怪我がこれなのだ。
「そうだったんだ。ごめんね、美紗。頑張ってくれたのに、私はひとつだけしかカラダを回収できなかったよ」
「四肢は……治りが遅いようね。今まで切断された事がなかったから……分からなかったわ」
「あー、だから首とかお腹は早く治ったわけね。じゃあ何? あんたも毎日殺されてるって言ってたけど、派手に殺された事はないんだ?」
あゆみや美雪がこんな状態だったら、大パニックで救急車を呼んでいるところだ。
だけど、怪我をしているのは美紗で、本人はギリギリ大丈夫っぽいからそこまで必要ない。
「ないわね。そもそも……あなた達を助けなければ、私があんなに簡単に……死ぬわけがないもの」
簡単に赤い人から逃げる事ができるって言いたいわけ?
……そういえば、私達は赤い人を見たら振り返れないのに、美紗は平気で振り返ってたよね。
赤い人をつかんで投げたり、私達ができない事をしていた。
そんな美紗が、私達を助けるために腕を失って。
日が変わって目覚めても、まだ治らないその怪我がこれなのだ。
「そうだったんだ。ごめんね、美紗。頑張ってくれたのに、私はひとつだけしかカラダを回収できなかったよ」