「皆おはよう。昨日は美紗が殺されて、カラダを見つける前に終わっちゃった。てなわけで、今日も美紗の家に集合ね。しっかり話し合って、早くカラダを見つけるよ!」


勝手に美紗の家とか言ってるけど、何気に都合が良いんだよね。


皆の家の、ちょうど真ん中くらいにあるし、何より美紗の事も気になるから。


そのメールをあゆみと龍平、そして美雪にいっせい送信して携帯電話を閉じた。


「世界が壊れかけてる……か。何だったんだろ、あの夢」


普段はあまり見ない夢を見たから気になってるのかな。


八代先生も私が知ってる人とは別の人だったし、あの夢に意味なんてないよね。


考えすぎは良くないと、私は朝ご飯を食べて出かける準備を始めた。








「行ってきまーす」


まだ眠っているママにそう言い、家を出た私は、その光景に言葉を失った。


な、何……これ。


いつもと変わらない玄関からの光景。


青い空が広がって、朝の太陽の光を浴びる住宅街の民家。


いつもと違うのは、そのすべてがヒビ割れていて……まるであの夢のよう。


まだ夢を見てるのかなと、頬をつねってみるけど……痛い。


たぶん夢じゃない。


何なのよこれ。