そんな姿を見ていると、赤い人に見つからないように、這って進んだ私がバカらしく思えてしまう。


「何、あんたは家政学室に行くんでしょ? だったらここでお別れじゃない。ほら、さっさと行きなよ」


普通の格好ならともかく……パンツ一枚の龍平と一緒にいるのはなあ。


こうして話をしている間にも、カラダを回収できそうだし。


「寂しい事言うなよ。あゆみと美雪はふたりで探してるんだから、俺達もふたりで探せば良いじゃねぇか」


「いやいや、カラダがある場所が分かってるんだからさ、ひとりで調べれば良いじゃん……ほら、あった」


話をしている間にも、トイレの中を調べていた私は、便器の中に突き刺さる右脚を見て、ガックリと肩を落とした。


どうして私のカラダだけ、こんな風に置かれてるかなあ……。


タンクの上とか、掃除用具入れとか、いくらでもあるだろうに。


カラダを回収して廊下に出た私は、まだそこにいた龍平と、仕方なく途中まで一緒に行く事にした。


私の指示で、窓から私達の姿を見られないように四つんばいになって。