私もあゆみも、数が少ないなあ。
まあ、すでに回収してる分があるから、少なくても当然か。
「私が見たのは、大職員室に留美子かあゆみの腕でしょ。後は……図書室、生産棟三階の東棟側の倉庫、家政学室の準備室に男子のカラダかな」
「じゃあ、俺はその3部屋を調べれば良いんだな?」
美雪の言葉に、小さく何度もうなずく龍平。
調べれば……か。
龍平のポロっとこぼした言葉が気になったけど、カラダを見つけた人が一緒にそこに行くわけじゃないんだよね。
つまり、部屋は分かるけど、そこからまた調べなければならないのだ。
「で? 龍平はどれだけ見つけたのよ?」
私達がこれだけしか見つけてないのに、エロい事しか頭にない龍平が、真面目に探してるはずがないよね。
なんて考える私の前で、考え込むようなしぐさを見せる。
はいはい、そんなパフォーマンスはいらないから、さっさと言いなよ。
「えっと、生産棟一階の階段の隣にある教室に美雪の腕だろ? で、東側の真ん中の教室にあゆみの腕……」
そ、そう言えば、私が赤い人に見つかって殺された後、見つけたって言ってたね。