「私が見つけたのは……たぶん4つかな。ほとんどが龍平か健司のだったけど」


「おっ! ナイス美雪! 一気にそろうじゃねぇか!」


パンいちでうれしそうに、グッと拳を握って美雪に詰め寄る龍平。


それに驚いたのか、美雪は一歩後退したけど。


「んで? 他に俺のカラダっぽいのを見つけたやつはいないのかよ?」


もう、全部見つけたも同然と思っているのか、龍平の声が弾む。


うーん……そんなのあったかな。


皆には黙ってるけど、何個か思い出せないかもしれないんだよね……。


それにあゆみも、そんなのを見た記憶がないといった様子で。


これ以上龍平のカラダの場所を特定する事はできなかった。


男子のカラダはともかくとして……問題なのは女子の方だ。


どのカラダが誰のかが分からないとなると、カラダがある場所をくまなく調べないといけないから、その数は多い。


思い出せるだけ思い出してみたけど……私が見つけたカラダは、全部回収された気がする。


「私が見つけたもので、残ってるのは留美子の脚だけかな。生産棟のトイレにあるって言ったでしょ?」


「あー……うれしいけどテンション下がったあれか」


話は聞いていたけど、まだ回収してないんだった。