「そんな事はどうでも良いわ。あなた達、カラダは見つかったの? もう時間がないのよ?」
「えっとね、今日は私と留美子のカラダを見つけたかな? 昨日生産棟で何個か見つけたけど……あれ? トイレで留美子のカラダを見つけたって言ったっけ?」
そこまで詳しくは聞いてないっての!
それに……何でまた私のカラダがトイレにあるのよ。
便器の中に突き刺さってるんじゃないでしょうね!?
その事も気になるけど……美雪はどれくらいカラダを見つけたのか。
それが気になっていた。
「……時間的にはギリギリね。今日を入れて残り四日。残り少なくなれば、カラダを見つけるのも苦労するから」
あゆみの言葉を聞いて、ブツブツと美紗が呟く。
「そう言えば龍平は? 3人でいたんじゃないの?」
「龍平は……ほら、工業棟の一階に赤い人が現れたって校内放送があったでしょ? あの時、龍平はそこにいたんだ……」
あゆみがそう言うと、美雪はその結末を想像したのだろう。