何か、今日はこればかり言ってるような気がするな。


それだけ終わりに近づいたって事なのかな?


「美雪も健司も、どれだけ見つけたか分からないよね。皆の合わせると、もしかしたらもう全部見つけてるかもよ?」


あゆみの言う通りだったら、どんなに気が楽か。


もしもそうだとすると、後はカラダの場所をふたりから聞き出せば良いだけなんだから。


そんなに甘い事はないだろうなと感じながら、私達は次の教室に向かった。


生産棟三階の、東側の教室。


地学室と書かれた、私が一度も使った事がない教室に入ると、他の教室とは少し違った様子。


黒板の方、部屋の前が一番低くて、後ろに行くにつれて少しずつ高くなっている。


「おぉ、何か大学生になった気分が味わえそうだね、ここは」


とは言っても、広さは他の教室と同じなんだけど。


「そうかもね。後ろのドアから入るといきなり階段ってのもない感じだよね」


選択授業で、この部屋を使う科目もあるみたいだけど、一番楽そうな書道を選んだ私達には、無縁の教室だ。