その声に違和感を覚えながら、ムクッと上体を起こした私は、辺りを見回して、見下ろしている美紗を見上げた。


他の皆は今気付いたのか、身体を起こして私を見ている。


「あら、私がどこにいようと構わないでしょ？　私もカラダを探してるんだから」


まあ、確かにそうなんだけどさ。


私達と美紗では目的が違うから、一緒にいると変な感じなんだよね。


「それより柊さん、相島さんがあれからどうなったか、知りたくはない？」


私の前に屈んで、耳打ちをする美紗。


なるほど、それが気になって私達と一緒にいるのか。


そういう所は普通の女の子と変わらないんだな。


翔太さんにあんな事を言ったから、その後が気になっているだけなのかもしれないけど。


「そりゃあ……私も気にはなるけどさ、喧嘩してるんだからそんな事聞けないっしょ？」


美紗にそう耳打ちをすると、明らかに不満そうな表情を浮かべる。


いやいや、もしかして私に質問させようとしていた？


いくら私でも、そんな事ができるほどの勇気はないっての。