カラダ探し~第三夜~


ポフッと音を立てて床に落ちたぬいぐるみに手を伸ばし、言い訳してみるけど、それはきっと意味がなくて。


「ねぇ、どうして死なないの?」


背後から聞こえた声で、その時が来たんだというのが分かった。









今日も殺される。










赤い人の手が首に触れて。


私がぬいぐるみにそうしたように、赤い人は私を壁に叩き付けたのだ。


一瞬の痛みじゃない。


何度も何度も、頭に激痛を味わい続けて、早く殺してと心底願って、しばらくしてやっと……私は死ぬ事ができた。
















今日も私は殺されて、カラダ探しが始まる。


夜風が私の身体をなでて、学校にいるのだろうという事は分かったけど、今日の私はそれどころじゃなかった。


「いったーい! 痛い痛い! 殺すならさっさと殺せっての! 何回壁に叩き付ければ気が済むのよ!」


頭を押さえて地面を転がり、ついさっき味わったばかりの痛みを思い出しながら叫んだ。


「うるさいわね。殺される事は分かってるんだから、おとなしくできないのかしら?」


「そんな事言ったって、おとなしくできるはずが……って、何で美紗がここにいるのよ?」