どう伝えて良いか分からない私達を見かねたのか、美紗が話に入って来た。


高広さんに教えた時とは違って、事の発端から今までの事を、細部に渡って伝える美紗。


カラダ探しを知ってる私でさえ、途中で話に付いて行けないほどだ。


どれだけの時間、美紗は翔太さんに説明していたのか。


携帯電話を確認すると、一時間以上も話している。


「……と、言う訳で、今こうしているのよ」


あ、やっと終わった。


話が長すぎて、あゆみはうつらうつらしてるし、龍平なんかは寝てるよ。


「にわかには信じられないよな。だけど、作り話にしちゃできすぎてる」


こんな話をすぐに信じろなんて方が無理なんだよ。


高広さんは単純だから、簡単に信じたかもしれないけど、翔太さんが信じてくれるかどうか。


「と、言うことはあれか。美雪がこうなった原因は、龍平が美雪の上半身を見つけて胸を揉んで、留美子が余計な事を美雪に言ったからなんだな?」


「そ、そうなんだけど……ほら、売り言葉に買い言葉って言うか、私もカチンと来る一言を言われたからさ」