「それで? 何が原因で、美雪は俺に連絡をよこさないんだ? 俺が何かしたわけじゃないんだから、他に原因があるはずだろ?」
いきなり核心を突く質問。
これは私が言わなきゃならないんだよね?
かなり気まずいなあ……本人が目の前だし。
「えっとさ……私と美雪が探し物してたんだけど、私は私なりに探してたけど、美雪が怒っちゃってさ。真面目に探してないって」
「まあ、良くある事だよな。留美子と美雪の性格じゃあ」
「うん、そうなんだけどさ。私も探してるのに、そんな事言われて頭にきて……死ねって言っちゃったんだ」
そう言っても、驚いたような素振りを見せない。
これも、私ならありえると思われてるんだろうな。
「それもいつもの事だろ? 俺なんて何度お前に言われた事か」
「でね、探し物が見つかったから、美雪に教えたんだけど……」
そこまで言って、私はどう説明して良いか分からなくなった。
カラダ探しの事を言ってないし、何よりこの先の話には、龍平が絡んでいる。
彼氏の前で、美雪の胸を揉んだとか言ったらどうなるか……考えただけで怖い。
「教えたけど? 続きは何だ?」