自分の顔を指差して、怒鳴りつけてみたものの……相変わらず健司はショーケースの方を向いたまま。
うう……やだな。
でも、見てみなきゃ確認もできないし……。
恐る恐る視線をショーケースに向けた私は、その異様な光景に息を飲んだ。
健司が言うように、そこには私達に良く似た首が5つ……目を閉じた状態で置かれていたのだから。
最初は誰の首かと思ったけど、確かに私達5人の首だ。
「マジかよこれ……頭が痛くなってきたぜ……」
ショーケースの前に歩み寄り、マジマジと並んだ首を眺める龍平。
「状況が良く分からないけど……カラダを見つけたら、これが開くって言ってたよね?」
「美雪、あんな話を信じたわけ? カラダを探せって、いったいどういう事よ」
皆、混乱してる……。
こんな時、私ができる事はなんだろう?
「信じるにしても信じないにしても、他の出口を探せば良いんじゃないか?」
「そ、それだぜ健司! 良い事言うじゃねぇかよ!」
健司の言葉に、龍平が明るい声で答える。
でも、あの少女が言っていた言葉が気になる。