私の心も、少しずつで良いから晴れてくれないかな?
こんなどんよりとした気持ちじゃあ、カラダ探しも思うようにできないよ。
「浦西君を説得できれば、相島さんもこちら側に引き込む事ができるかもしれないわね」
フフフと、含みのある笑みを浮かべる美紗。
まあ、美紗にしてみれば、カラダ探しを成功させなきゃ、地下室を見つけたとしても意味がないんだし、美雪が協力してくれる方が良いのは分かるけど。
「そう言えば、美紗ちゃんは、赤い人のカラダの一部を探してるんだろ? だったら、俺達がカラダ探しをしなくても、昼間のうちに探せば良いんじゃないのか?」
ずっと黙って何を考えていたかと思ったら、龍平がとうとつにそんな事を尋ねた。
龍平にしては鋭い質問だ。
だけど、美紗は小さく溜め息を吐き、龍平の顔をジッと見て口を開いた。
「忘れてないかしら? あなた達が今、こうしていられるのは、カラダ探しをしているからなのよ? 赤い人に殺されて死ぬ運命にあったのを、ギリギリで魂をつなぎ止めたの」
「あー……そう言えば。だったら、俺達は美紗ちゃんに助けられたって事だろ? なら、やる事は決まってるよな」