何も変わらないかもしれないし、意味がない事かもしれない。
でも、私はどうしても元の世界の事が気になっていて。
「美紗、元の世界ってさ……どんなだったの? どうして世界が変わったのか、教えてくれない?」
そう尋ねた。
「柊さん、今言っても良いのかしら? 関係のない人を巻き込む事になるけど」
美紗も良く分かっているようで、高広さんがこの場にいても言うべきなのか、私を見ている。
そんな判断は美紗だけじゃなくて、私にもできるはずがない。
「分からないけどさ……私は聞きたい。高広さんがどう思うか分からないけど、私達3人は知っておいても良いんじゃないかな」
少なくとも、カラダ探しを終わらせた後に待っているのはどんな世界なのか、なぜこうなったのかを知りたいから。
「ん? 何の話かは分からないけどよ、俺の事は気にしなくて良いぜ? 難しい話なら理解できないしよ」
高広さんは、この話がどういう意味を持ってるかも分からないんだろうな。
「だってさ。高広さんが良いって言ってるんだから、話してくれるよね?」