そしてそれは、元の世界の出来事に関わっている。
やっぱり皆でその話は聞くべきだ。
その上で、どうするのかを決めた方が良いと思った。
「もう昼飯の時間か。お前らはどうするんだ? 何か食いに行くのか?」
携帯電話の時計を確認して、高広さんが私達に尋ねた。
どうするって特に決めてなかったけど、これは美紗に話を聞くチャンスかもしれない。
「私はまだ残るけど、高広さんはもう帰った方が良いんじゃない? 明日香さんに何も言ってないんでしょ? お腹も減ってると思うし」
元の世界の話は、どうする事もできない高広さんが聞いても仕方ないかな。
今、カラダ探しをしている私達だけで聞いた方が良い。
「柊さん、私もお腹が減ったわ。伊勢君がおごってくれるのかしら?」
……と思ってたのに、こいつは何を言い出すんだか。
しかも、今日初めて会った相手におごってくれとか言うなよ。
「ん? まあ、別に良いけどよ」
良いの!?
そこは断ろうよ高広さん!
高広さんが一緒だと、話が聞けなくなるじゃない!