そこまで話して、とりあえず家の中を探索しようという事になり、私達は玄関のホールに出る事になった。


美紗が一通り調べたとは言っていたけど、見つかるまで何度も調べるつもりらしい。


誰がどこを調べるというのを決めている途中で玄関のドアが開き、あゆみが家の中に入って来た。


「あれ? なんで龍平? それに、高広さんまで」


この状況をうまく飲み込めていない様子で、ふたりを指差してあゆみが首を傾げた。


「ちょうど良かったわ。私と伊勢君が二階を調べるから、あなた達は3人で一階を調べてくれないかしら?」


「はいはい、分かったから。ふたりに話したい事もあるし、本当にちょうど良いよ」


強引に高広さんの腕を引っ張って、階段を上り始めた美紗を見送って、私はふたりにどう話すか考えていた。









「はぁ? カラダを全部集めたら、世界が元に戻る? 何言ってんだ留美子」


さっきまでいたダイニングに戻り、テーブルの下や暖炉の中を調べながら、私は美紗に聞いた事をふたりに伝えていた。