何だかバカにされたような気もするけど、こういう難しい話は美雪に任せよう。
「あなた達は今日、赤い人に殺された。死ぬはずだった魂を、私がここに連れて来たの」
あ、これは分かるかな。
つまり、私達は死んだけど、ギリギリの所で天国に行かずにここに来たってわけね。
……学校より天国の方が良かったよ。
なんで学校なのよ、遊園地じゃダメだったわけ!?
「あなた達は、七日間のうちに、校舎に散らばった自分のカラダを探さなければならない。それまでに見つけられなければ、魂は死へと旅立つ。それが、不完全な私の『カラダ探し』」
……いきなり雰囲気が変わったけど、何探しって?
「美雪、結局どういう事なの?」
「え……えっと、今の話だと、この校舎に私達のカラダが隠されてるらしくて、七日間でそれを探さなきゃ……私達、死んじゃうんだって」
そ、それって……大変じゃない!
私達のカラダを探さないとならないなんて……って、あれ?
「おいおい! 俺達のカラダだって!? ここにあるじゃねぇかよ! 適当な事言ってんじゃねぇぞ!!」
私が言いたかった事を、龍平が言ってくれた。