「どうって何が? もしかしてあんたの家に行くってやつ? あー、ダメダメ。高広さんには、明日香さんっていう彼女がいて、今日も一緒に遊ぶだろうから」


「おいおい、勝手に俺の予定を決めてるんじゃねぇよ。明日香は関係ねぇだろ」


高広さんのために言ってるのに。


今から行くのは美紗の家で、オカルトな匂いがプンプン漂う不思議な場所なのにさ。


「じゃあ……来るのね? うれしいわ。人は多い方が良いもの」


肩を震わせて、クスクスといやらしく笑う。


「おお、人が多い方が良いってんなら、翔太と明日香も誘うか? 理恵も来ると思うし、美雪と健司も誘えば、昔みたいに大騒ぎできるぞ」


「大騒ぎしちゃダメでしょ! あ……それに、美雪と健司は……ちょっとね」


仲が良くないなんて言えない。


どうしてそうなったかなんて聞かれたら、カラダ探しの事をどう説明すれば良いのか分からないから。


「何だ? 喧嘩でもしたのか? 原因は何だよ」


……って、こんな風に土足で踏み込んで来る奴だったよ、このバカは!