じっくりと、味わうようにちびちびと食べている。
ん? 失礼だから、私と仲が良いって……。
「それってどういう事よ!? 私も失礼な奴って事!?」
「否定はしないわ」
ム、ムカつく!!
お腹が減ってるだろうから肉まんを買ってあげたのにさ!
「まあ落ち着け。何が原因で怒ってんだ留美子は」
「あんたのせいでしょうが! まったく……あー、思い出した。こんな奴だったよ高広さんは」
自分が言った事は、何も悪くないと思ってるんだからタチが悪いよね。
にしても……私は何だってこんな異色メンバーと朝ご飯を食べてるんだろ。
降りやまない雨を眺めたまま、私達は3人でボーッとしていた。
美紗は魔術がどうとか言っていたけど、なーんかやる気が起こらないんだよねぇ。
「柊さん、今日は頼むわよ。あなた達にすべてがかかってるのだから」
お、重い!
それは私がやらなきゃならない事なの!?
「全部の責任をあたしに被せないでよ。そりゃあ手伝うけどさ……いったい何をすれば良いわけ?」