「家にいるんじゃねぇのか? 俺といつも一緒にいるってわけじゃねぇし」
「まあそれはどうでも良いよ。今日集まるんでしょ? 良いなあ!」
私がした質問だけど、今はパーティの方が気になって仕方ない。
まだ決まってないなら、夜にはしないでほしいなあ。
カラダ探しで学校に呼ばれたら、楽しいパーティが台無しになっちゃうから。
なんて考えながら店の外に視線を向けると……。
そこには、小野山美紗が雨に打たれて立って、こちらを見ていたのだ。
店の外から、私と高広さんをジッと見つめる小野山美紗。
ビクッと反応した私をよそに、ニヤリと笑みを浮かばせる。
「な、何だ? 留美子、お前の知り合いか? ここらじゃ見ない制服だけどよ」
その不気味な姿に高広さんも驚いたのか、今まで見た事のないようなあせりを見せる。
ここまで動揺している姿を見るのはいつ以来だろう?
「あー、うん。クラスメイトなんだけど……今、あの子の問題を抱えててさ。ちょっと忙しいんだよね」