「ねぇ、お姉ちゃん。これ、何て遊び? 次は……私の番だよね」
赤い人はそう言うと、鉄パイプをつかむ手に力を込め、ギリギリと捻り上げると、私の手から強引にそれを奪い取った。
わ、私の番って何よ……。
まさか、これを遊びとか思ってるわけじゃないでしょうね!?
鉄パイプを手に、私に一歩近づく赤い人。
そして……その鉄パイプが私の頭部に振り下ろされた。
バキッ!
という、何かが砕けたような音が聞こえて……私の体が何度も揺れた感覚だけはあった。
そして、何も考えられずに……指一本動かす事もできずに……。
私は、この狭い部屋の中で、赤い人に頭部を何度も殴られて……死んでしまった。