「じゃあ、私の腰がどこにあったか教えてよ。今なら行けそうだしさ」
これで3個目、隠されているカラダが6個だとすると半分見つけた事になる。
三日目で3つなら、七日以内に全部集めるのも可能な気がしていたけど……。
健司の口から発せられた言葉は、私が想像したものとは違ったのだ。
「ダメだ。カラダは俺が管理する。どこを調べたかも言うつもりはない。教えてほしかったら、俺のカラダを見つけて来るんだな。それと交換してやるよ」
は? 何言ってんの?
七日以内にカラダを集めないと死んじゃうんだよ?
それなのに、健司は……。
「あんた、何考えてんのよ? 教えてくれなきゃ二度手間でしょ!? そんな事してたら、時間がなくなって誰かが
死……」
「ああ、誰かが死ぬ事になるんだ。だったら、別に良いだろ?」
そうだ……健司はこの世界を継続する事を望んでいた。
つまり、七日目が終わる時に、誰かのカラダがそろわないようにするために、管理しようとしているのだ。
健司にしてみれば、この世界が続きさえすれば、誰が死んでも良いのだろう。
それが私だとしても。