「え、ああ……うん。ここから向こう側は調べて、トイレの中で私のカラダを見つけたんだ。健司はどうなのよ?」
校舎の南側を指差して、尋ねると……健司は小さくうなずき、少し考えた後に口を開いた。
「俺の左腕だろ、龍平の左脚、後は留美子の腰か。今日までに見つけたのは」
えっ!? マジで!?
私も何個か見つけたけど、健司もそんなに見つけてたんだ。
てか、私の腰って……も、もしかして、スカートの中をのぞいたとか!?
「あ、あんた……どうして私の腰だって分かったのさ。パンツ見たとか?」
あの日、私はどんなパンツだったかな……変な奴じゃなけりゃ良いけど。
なんて、どうでも良い事を考えながら、健司の言葉を待った。
「……留美子はすぐに分かるさ。3人の中でブラウスをスカートの上に出してるのはひとりしかいないからな」
あ、そういう事ね。
見つけてくれたのが龍平じゃなくて健司で良かった。
龍平だったら何をされるか……。