「何? カラダ探しを手伝ってくれるの? それならすぐに終わりそうだね」
残りのカラダがどこにあるか、教えてくれるのなら話は早い。
うまく行けば、今日中にでも終える事ができそうだから。
「柊さん、あなた何か勘違いしてないかしら? 私が出て来た理由は、本来あなた達にやってもらおうと思っていた事……失われた美子のカラダを自分で探すためよ」
はぁ……なんだ、私達を手伝ってくれるわけじゃないのね。
だったらどうでも良いや。
「手伝わないなら邪魔しないでよね。私は忙しいんだからさ」
シッシッと手を振り、トイレの奥に向かって歩く私に、小野山美紗はさらに続けた。
「あなた達、見事なまでにバラバラね。仲間とは仲良くなさい。そうじゃなきゃ、カラダ探しを終わらせる事なんてできないわ」
まったく……何でも知ってみたいに言ってくれちゃって。
私だって、こんな事になるなんて思ってなかったんだから。
なったものは仕方ないじゃない。
「そうは言ってもさ、いずれバラバラになってたと思うよ。カラダ探しを終わらせたら、私と健司しか助からないんじゃあね」