美雪がどう思うか考えもせずに。


「龍平が教えるわけないでしょ! あんた知ってる!? 龍平はねぇ、あんたの胸を見つけて、赤い人に殺されるまでずっと、あんたのおっぱい揉んでたんだよ!? 私が言わなきゃ、今日もずっと遊ばれてたんだよ!?」


……頭に浮かんだ言葉を、そのまま美雪に浴びせかけて、私はやっと気付いた。


美雪が……涙を流している事に。


「そ、そんな事するはずないじゃない! どうしてそんな嘘をつくの!? ひどいよ!」


泣きじゃくりながら、私の制服をつかむ美雪。


どうして美雪は私を信じてくれないのだろう。


龍平がおっぱいを揉むはずがなくて、私が嘘をついてるって思ってるんだ。











そっか、私は信じられてないんだ。











「あんたさ、カラダ探しを初めてさせられた日、水色のブラしてたでしょ?」


私の言葉に、悲しそうな表情を浮かべて私の顔を見つめる美雪。


……やっぱりそうだよね。


龍平が言ってた通りだ。


「龍平があんたの制服を脱がして、しっかり確認したよ! 美雪こそ現実見なよ。皆仲良くカラダ探しやってんじゃないんだよ! 腰を見付けられたら、翔太さんより先に龍平にやられちゃうかもね!」