うなるように呟いたあゆみの首に横に一本、一筋の線が入っていたのだ。
そして、音もなくそれを境に首がずれ始めて……あゆみの首が、ドサリとベッドの上に転がった。
「ひ、ひいっ!」
突然の出来事に、私は何が起こったのか分からなくてパニック状態。
首の上に、崩れるように倒れ込むあゆみの体から、スッと抜け出したぬいぐるみが私に歩み寄る。
そして……ぬいぐるみは、私の膝の上にちょこんと座り、動きを止めたのだ。
「お前も死んだはずだ……」
そう呟きながら、赤い人の顔がゆっくりとこちらを向く。
この時点で、私は赤い人に殺される事を確信した。
ああ、やっぱり今日も殺されるんだ。
やだな、カラダ探しでもまた殺されるんでしょ?
一日に二回も苦しまなきゃならないなんて、勘弁してよ……。
そんな事を考えている間にも、赤い人の手が振り抜かれた。
一瞬、首に冷たい感覚が走り、じわりと熱くなってきた。
でも、その後は何も感じずに……目の前が真っ暗になって、私の首はあゆみの体の上に落ちた。