私は図々しいくらいに攻めて、一気に仲良くなるタイプだから。


でも、この子の場合はどうだろう?


私達をカラダ探しに巻き込んで、何度も死なせているのに。


友達とは呼びたくない……美雪や健司なんかはそう思っているかもしれないけど、ここまでしなきゃならない理由があるんだろうな。


ムカつく、許せないと思っていた私の心は、弱々しい小野山美紗のうつむいた表情を見て、変わり始めていた。


「んー、良く分かんないけど、その魔術とやらを終わらせれば良いんじゃないの? あんた、妙な力があるんだから、それくらいできないの?」


変な力は何でもできる。


そんな風に都合良く考えてしまうよね?
「……今やってるわ。あなた達のカラダ探し。それが、美子の力を抑える方法のひとつだから」


グルッと回って元に戻った……。


他に方法がないかと思ったけど、話が元に戻ってしまったら、それも期待ができなかった。


「ところで、その魔術ってどこで行われたの? そこに行けば、何か分かるかなぁ~……って、行きたくなんかないよね?」


半笑いでそんな事を言うあゆみ。