龍平が死ぬべきだと私の中では確定したのだ。
私がそう言っても、相変わらずバツが悪そうに苦笑いをしている龍平。
ここまで言っても、まだ美雪のカラダの事を皆に言おうとしないの?
「あんたが言わないなら、私が言うからね。大事な事を隠そうとするあんたに、私はもう協力なんかしてやらないから」
自分で言ってて、なんて辛いんだろう。
私も健司も、大事な事を隠しているのだから。
それも、皆の運命を決定付けるような重大な秘密を。
「お、おいおい! そんな事言わないでくれよ! カラダを見つけたらちゃんと言うからよ!」
「そんなの当たり前だっての! 言われなきゃ分からないわけ!?」
あまりに大きな声で文句を言いすぎたせいで、教室の中にいるクラスメイト達が食事の手を止め、私達を見ている。
注目される事は嫌いじゃないけど、こんな注目のされ方は嫌だ。
「とにかく、私はあんたが次のカラダを見つけて教えるまで、協力するつもりはないから。誠意を見せなよ」
そう吐き捨て、私は自分の席に戻った。