「それを言うなら、ケツメイじゃなくて説明。てか、お姉ちゃん、どんなふうに私のこと説明してたの?」

そっちの方が気になる。

「いやぁ」
ソムサックは、肩をすくめて、
「男の中の男だ、って」
と言うと、ゲラゲラと笑い転げた。

・・・う。あながち間違ってないけど、ひどい。

まぁ、でも泥棒じゃなくってよかった。

異国の地で泥棒に荷物持って行かれたら大変なとこだった。

「ああ、もう。驚いたから汗びっしょりだよ」

「ごめんごめん。じゃあ、車に行こう。クーラー効いてるから」

指さした方に、車が見える。