早朝の図書室。

鍵を開けて中に入り、私は窓辺のカーテンを開ける。


寝不足でぼんやりする。

あれから家に帰っても、なかなか寝つけなかった。


守は・・・。

名前を書いた5人を皆殺しにする、って書いてた。

そして、その宣言どおりに死んだふたり。


「現実感ないな・・・」


朝から校門にはテレビのレポーターの姿も見られ、弘樹と和田の死が世間でも注目されていることを思い知った。


扉がガララと開けられた音に振り返る。