「うがっ・・・ご・・・」

口からも血があふれだす。


守は、さっきよりも大きいナタのようなものを取り出すと、それを構えた。


涙でゆがんだ視界で和田は、自分の最期を悟った。

もう、痛みも感じない。


守は両手でナタを振りあげると、少年の笑顔で和田を見て言った。

「先生、さようなら。みなさん、さようなら」



___鈍い音が、部屋に響き渡った。