5組の教室をのぞいてみると、正輝が窓辺で外を眺めているのが見えた。

風にゆれる髪。

まぶしそうに目を細めている。


声をかけようかとも思ったけど、人のクラスに入って目立ちたくない。


そのまま、私は帰ることにした。