「困り事があったら地下の伝言板に書き込むといい。第二総務部（通称ニソウ）が助けてくれるから」──。会社にある、都市伝説のような言い伝え。宣伝課のまい子が半信半疑で書き込むと、ニソウによって、本当にトラブルが解決される。しかし、ニソウは社内に存在しない謎の部署。元来の推理小説好きのまい子が、その正体を突き止めるべく調査を始めると、ニソウの人間だと名乗るミステリアスなイケメン社員・柊木が現れる。彼はいったい何者？ニソウが存在するワケとは？柊木に好奇心と推理力を買われたまい子は、やがてニソウの調査員に任命されて…!?

こんにちは、西ナナヲです。新連載です。仕事をしていると、これはだれが解決すべきなんだろう？どこの部署の管轄なんだろう？という狭間の困りごとに出会います。もちろん自分でもどう対処していいかわからない。そんな『助けて』に寄り添う謎の部署、『第二総務部』。ヒーローのようでいて、彼らもまた組織の一員であり、人間です。ヒロイン生駒まい子と一緒に、彼らの美学や葛藤をのぞいていただけたらうれしいです。