病弱な七海の隣には、いつも幼馴染の幹太がいて支えてくれるのが当たり前だった。だけどいつしか幹太といると、自分がひとりでは何も出来ない弱い人間だと思い知らされて、息苦しくなっていき――。そんな矢先、七海の前に現れたのは、自分と同じように闘病経験のある卓だった。沢山のことを病気のために諦めてきた七海に、卓は「無理だと諦める前に、やってみよ？」と背中を押してくれて…。

こんにちは、此見えこです。このたび、『きみが明日、この世界から消える前に』の第2弾をお届けできることになりました。前作主人公の病弱な幼なじみ、七海を主人公としたスピンオフです。前作未読の方にも楽しんでいただけるものを目指して書きました。"普通"に憧れ、自分に自信が持てなかった少女の、一歩前へ踏み出そうとする姿を、見守っていただけるとうれしいです。