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ヒロイン覚醒 | 対象 タイトル, キーワード, 作家名

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昔から人間と動物は住処を奪い、長年争いを繰り返していた。 その過程で動物は形態を変え、いつしか人型の獣「獣人」となる。 獣人は「獣力」を使い、人間の脅威となった。 そして人間もまた「異能」を得て、獣人に対抗する術を持った。 しかし大正時代に入り、ついに人間の勝利で決着がつく。 力の高い獣人は、国が獣力を抑止することを目的に、軍に入ることが絶対となる。 彼らの主な仕事は「結婚前の異能を持つ名家の令嬢の護衛」をすること。 獣人は細かくランク分けされている。 獣力が高く、財力を持ち、今まで国へ尽くした功績が多い獣人は「特級獣人」と呼ばれ、国に二人しかいない。その内の一人は、龍の化身の獣人「時雨(しぐれ)」。 軍から言われ彼が護衛についたのは、秀でた炎の異能を持つ、秋之橋家(あきのはしけ)。 一人娘の「花野(はなの)」は知らない者がいないほどの美貌の持ち主だが、盲目だった。 周囲から「気の毒令嬢」と呼ばれる花野の護衛になり、手助けする時雨。そんなある日、花野へ縁談が持ち込まれる。 秋之橋家は名家で、娘である花野は美女。しかし盲目の(しかも父ほど強い異能を持たない)彼女を毛嫌いする名家は多く、たどり着いた嫁ぎ先は、衰退途中にある名家。しかも相手は三十を過ぎており、間違いなく花野にとって良い縁談ではない。それでも育ててもらった恩を家族に返すため、花野は笑顔で嫁ぐ決心をする。 そんな彼女の健気さを目の当たりにした時雨は、理不尽な目に遭った過去の自分と花野を重ねる。また、彼女の不器用な生き方を見過ごせず「俺と結婚しよう」と持ち掛ける。 人間と獣人の結婚は極めて異例で、他に例をみない。しかし禁止されているわけでもなく、むしろ高い獣力を持つ特級獣人と縁を結べる秋之橋家にとっては渡りに船だった。 しかし花野は戸惑う。「自分を引き取ったとて、あなたが苦労するのは目に見えている」と断った。 けれど―― 「ならば契約だ。俺は獣人のしがらみを越えて箔がつくし、お前は名家の体裁を保てる。 だから結婚しよう。例え、愛がなくても」 契約で始まった婚約だが、何かと世話を焼いてくれる時雨の優しさを受け、花野の中に温かな感情が芽吹く。と同時に、彼女の閉じられた目に宿る「何か」も動き出す―― ※こちらはマンガシナリオになります。  「和風恋愛【マンガ原作】小説大賞」にエントリーしています。
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