プロフィール

遠藤良二
【会員番号】1350105
僕は短編と連載の現代ドラマを書いています。日常を舞台にして、恋愛、性、生死、病気、家族友情などをテーマに書いています。好きな作家さんは、村山由佳さんです。村山さんの作品を拝読して、僕も小説を執筆しようと思い、今に至ります。今でも、村山由佳さんの作品は拝読させていただいております。

作品一覧

【短編小説】子ども達のため

総文字数/8,147

ヒューマンドラマ1ページ

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 こんなにも人の不幸が面白いとは思わなかった。人の死、いじめられている様子、失敗などなどいろいろある。こんな私はおかしいですか。いやいや、そんなことはないだろう。誰だって人の不幸に興味はあるはず。  でも、あまりにも酷い不幸だと逆に可哀想に思えるかもしれない。  大嫌いなやつの失恋したときのあの顔、ウケるんですけど。でも、私の大好きな夫が亡くなった時はきっと、誰かが私のことを笑っていただろう。ツケが回ってきたというか。そのとき、私は号泣した。あまりにも悲しくて、夜も眠れなかった。彼の死因は病気。肺がん。  私はいままで旦那に養ってもらってきた。でも、これからは自分の力で働いて生活していかなければならない。子どもは二人いる。その子たちのためにも働く。一姫二太郎と言うくらいのことがあって、上の子が女の子で、|弘子《ひろこ》といい、十一歳の小学五年生。下の子は男の子で、|幸助《こうすけ》といい、九歳の小学三年生。彼女たちのためにがんばらなければ。  でも、私に何ができるだろう。私の氏名は、|高井《たかい》こずえといい、三十八歳。葬儀はすでに終了していて、少しだけ落ち着きを取り戻してきている。でも、私はいまだに位牌をみると泣いてしまう。娘の弘子や、息子の幸助もたまに思い出すのか、グスングスンと鼻をならしながら泣いている。
【短編小説】新しい出逢いに感謝

総文字数/10,724

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 今日僕は下校してから自宅の自室で号泣した。なぜかと言うと大好きな彼女にフラれたから。交際して半年くらい経過してからの話し。僕は何でフラれたんだろう。心当たりがない。もしかして、僕以外にも好きな男ができたのかな。原因は怖くて訊けない。もし、僕の予想が当たっていたらいったい誰だろう。校内の男子だろうか。気になる。まあ、予想があっていたらのはなしだけれど。
【短編小説】家族の事情

総文字数/7,092

ヒューマンドラマ1ページ

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 僕の家族は6人。両親、祖父母、妹、僕。端から見ると幸せな家族に見えるらしい。でも、実際はそうでもないのだ。父は心臓の病気を抱えている。心房細動という病名らしい。2ヶ月に1回、受診している。母は副鼻腔炎といういわゆる蓄膿症という鼻の病気。祖父は肺炎でこの前まで入院していた。祖母は糖尿病でインスリン注射をしている。僕は心の病を患っている。妹は乳がんで手術する予定だ。なので、それぞれ病気を抱えている。幸せなんかじゃない。それでも治療をして何とか生活している。

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