「望〜朔弥くん、お昼食べるでしょ」
「あっ……うん」
「クーン」
「ゴンザレス、くすぐったいよ〜お腹空いたのか〜」
「ありがとうございます」
もう少しで、唇が触れそうになった。するとドアがノックされて、母さんが入ってきた。
冷静になって、慌てて押し除けた。少し寂しそうな顔をしていたが、直ぐにいつも通りに戻った。
ゴンザレスが入ってきて、僕に擦り寄ってきた。お腹でも空いているのか、キスをしてきた。
頭を撫でて、抱きしめた。すると嬉しそうにしていて、僕までも嬉しくなった。
ほんと、可愛いやつだよな。その様子を見て、さ……くやくんは何かを言いたそうにしている。
もしかして、ゴンザレスと仲良くなりたいのか。それならそうと、言ってくれればいいのにな。
「ご馳走様でした」
「いいのよ〜勉強、頑張ってね」
「はい、ありがとうございます」
「ケーキもあるから、後で持って行くわね」
「お構いなく」
「いいのよ〜遠慮しないでね〜ゴンザレスの散歩がてら、買い物してくるわね」
母さんの作ったチャーハンは絶品だから、朔弥くんも気に入ったようだ。
僕は何もしていないが、誇らしい気持ちになった。数回しか話していないのに、もう馴染んでいる。
食事中も、盛り上がっていた。その様子を見て、僕も嬉しくなった。
今日ゴンザレスは、甘えん坊の日らしい。僕の側から、離れようとしない。
人懐っこいけど、朔弥くんに人見知りしているらしい。無理もないか、いきなり知らない人が来たら戸惑うもんな。
「クーン」
「ゴンザレス、明日は遊ぼうな」
「わんっ!」
一緒に散歩に行きたいらしく、擦り寄ってくる。抱きしめて、頭を撫でた。
笑顔を向けると、嬉しそうにしていた。母さんと共に、買い物がてら散歩に出かけた。
僕たちは、二人っきりになってしまった。さっきのこともあるため、なんとなくギクシャクした感じになった。
お互いに、そのことには触れない。勉強を再開すると、自然といつもの調子に戻った。
「ケーキ、美味っ」
「ゴンザレス、おやつだぞっ」
「むふんっ」
「どうした? 喉乾いたか」
勉強をしていると、早いもので三時になった。母さんが声をかけてくれたから、リビングへと向かった。
僕は、モンブランと紅茶。朔弥くんは、ショートケーキとオレンジジュースを選んだ。
ケーキを食べていると、ゴンザレスもやってきた。おやつを食べたいらしく、強請ってきた。
そのため、ビーフジャーキーを食べさせる。美味しそうにしているため、自然と笑顔になった。
喉が乾いたらしいので、水を飲ませる。擦り寄ってくるため、頭を撫でてやった。
「じー」
「どうした?」
「俺も喉乾いた」
「ジュースあるだろ? それとも、こっちの紅茶の方がいいか」
「紅茶飲む」
「僕が飲んでるのしかないから、どうぞ」
「……いただきます」
その光景を、朔弥くんは眺めている。何かあったのか、ショートケーキが口に合わないのか。
このケーキは、僕の家では御用達だ。甘過ぎず、芳醇でまろやかな生クリームが美味しい。
ショートケーキがおすすめのため、譲ったのだ。モンブランも最高だから、どちらでもいい。
美味いな〜と思っていると、喉が渇いたらしい。飲み物あるし、勝手に飲めよ。
紅茶の方がいいらしく、大人しく飲んでいる。だけど少し苦手そうにしていて、不思議に思った。
「美味しくないのか」
「紅茶って、苦手だ」
「じゃあ、なんで飲んだんだ」
「それは……はあ」
「なんだ、急にため息をついて」
気になったので、素直に聞いた。すると紅茶は苦手なようで、嫌そうにしている。
それなら、最初から飲むなよ。変な奴なのは、今に始まったことじゃないか。
揶揄ってくる癖に、変に真面目になる。チャラいかと思えば、世渡り上手なだけだ。
仲良くなって、それが分かるようになった。だけどたまに、今みたいにわけが分からない時がある。
何か言いたそうなのに、何なんだよ。調子狂うから、はっきり言えよ。
「青春ね〜朔弥くんが、義理の息子になるのも遠くないわね」
「何を言ってるんだ」
「速くそうなるために、頑張りますっ」
「うふふ、応援しているわ」
「何を言ってるんだ」
母さんまでも、おかしなことを言っている。義理の息子って、それは絶対にありえないだろう。
そう思ったが、朔弥くんもそのことに同意している。まあ、話を合わせているだけだろうけど。
ニコニコしている二人を見ると、平和だなと思った。まあ、本当に何を言っているのか理解できないが。
おやつを食べて、勉強を再開した。人に教えるって思っていた以上に、楽しいかもな。
「お暇します」
「そんなに硬くならなくていいのよ〜晩御飯も、食べていけばいいのに〜」
「母が待っていますので」
「そう? あっ、望。送ってきなさいよ」
「分かった。行くぞ」
「おう、お邪魔しました」
夕方になったため、帰ることになった。母さんに言われて、送ることになった。
談笑しながら、近くのバス停へと向かう。こいつといると、時間があっという間に過ぎて行く。
それにしても、母さんには普通に接していたな。チャラ以外ができるのなら、その方がいいと思うが。
むやみに可愛いとか、キスしてこうとするとか。その謎ムーブをしなければ、人並みになれるのに。
まあ、こいつが好きでやっているんだろうから。部外者である僕が、口出しすることではないだろう。
それにしても、さっきから口元が気になってしまう。さっきのことを思い出して、顔が火照ってしまった。
「夏祭りか」
「あー、ここな。地元じゃ有名だよ」
「恋が叶う」
「ああ、カップルで行くと永遠に結ばれるらしいぞ」
「ご利益あるのか」
「うちの両親も、ここでデートしたらしいぞ。付き合っていなかったけど、父さんから告ったって」
バス停に到着すると、朔弥くんがボソッと呟いた。見てみると、そこには夏祭りのポスターが貼られていた。
「あっ……うん」
「クーン」
「ゴンザレス、くすぐったいよ〜お腹空いたのか〜」
「ありがとうございます」
もう少しで、唇が触れそうになった。するとドアがノックされて、母さんが入ってきた。
冷静になって、慌てて押し除けた。少し寂しそうな顔をしていたが、直ぐにいつも通りに戻った。
ゴンザレスが入ってきて、僕に擦り寄ってきた。お腹でも空いているのか、キスをしてきた。
頭を撫でて、抱きしめた。すると嬉しそうにしていて、僕までも嬉しくなった。
ほんと、可愛いやつだよな。その様子を見て、さ……くやくんは何かを言いたそうにしている。
もしかして、ゴンザレスと仲良くなりたいのか。それならそうと、言ってくれればいいのにな。
「ご馳走様でした」
「いいのよ〜勉強、頑張ってね」
「はい、ありがとうございます」
「ケーキもあるから、後で持って行くわね」
「お構いなく」
「いいのよ〜遠慮しないでね〜ゴンザレスの散歩がてら、買い物してくるわね」
母さんの作ったチャーハンは絶品だから、朔弥くんも気に入ったようだ。
僕は何もしていないが、誇らしい気持ちになった。数回しか話していないのに、もう馴染んでいる。
食事中も、盛り上がっていた。その様子を見て、僕も嬉しくなった。
今日ゴンザレスは、甘えん坊の日らしい。僕の側から、離れようとしない。
人懐っこいけど、朔弥くんに人見知りしているらしい。無理もないか、いきなり知らない人が来たら戸惑うもんな。
「クーン」
「ゴンザレス、明日は遊ぼうな」
「わんっ!」
一緒に散歩に行きたいらしく、擦り寄ってくる。抱きしめて、頭を撫でた。
笑顔を向けると、嬉しそうにしていた。母さんと共に、買い物がてら散歩に出かけた。
僕たちは、二人っきりになってしまった。さっきのこともあるため、なんとなくギクシャクした感じになった。
お互いに、そのことには触れない。勉強を再開すると、自然といつもの調子に戻った。
「ケーキ、美味っ」
「ゴンザレス、おやつだぞっ」
「むふんっ」
「どうした? 喉乾いたか」
勉強をしていると、早いもので三時になった。母さんが声をかけてくれたから、リビングへと向かった。
僕は、モンブランと紅茶。朔弥くんは、ショートケーキとオレンジジュースを選んだ。
ケーキを食べていると、ゴンザレスもやってきた。おやつを食べたいらしく、強請ってきた。
そのため、ビーフジャーキーを食べさせる。美味しそうにしているため、自然と笑顔になった。
喉が乾いたらしいので、水を飲ませる。擦り寄ってくるため、頭を撫でてやった。
「じー」
「どうした?」
「俺も喉乾いた」
「ジュースあるだろ? それとも、こっちの紅茶の方がいいか」
「紅茶飲む」
「僕が飲んでるのしかないから、どうぞ」
「……いただきます」
その光景を、朔弥くんは眺めている。何かあったのか、ショートケーキが口に合わないのか。
このケーキは、僕の家では御用達だ。甘過ぎず、芳醇でまろやかな生クリームが美味しい。
ショートケーキがおすすめのため、譲ったのだ。モンブランも最高だから、どちらでもいい。
美味いな〜と思っていると、喉が渇いたらしい。飲み物あるし、勝手に飲めよ。
紅茶の方がいいらしく、大人しく飲んでいる。だけど少し苦手そうにしていて、不思議に思った。
「美味しくないのか」
「紅茶って、苦手だ」
「じゃあ、なんで飲んだんだ」
「それは……はあ」
「なんだ、急にため息をついて」
気になったので、素直に聞いた。すると紅茶は苦手なようで、嫌そうにしている。
それなら、最初から飲むなよ。変な奴なのは、今に始まったことじゃないか。
揶揄ってくる癖に、変に真面目になる。チャラいかと思えば、世渡り上手なだけだ。
仲良くなって、それが分かるようになった。だけどたまに、今みたいにわけが分からない時がある。
何か言いたそうなのに、何なんだよ。調子狂うから、はっきり言えよ。
「青春ね〜朔弥くんが、義理の息子になるのも遠くないわね」
「何を言ってるんだ」
「速くそうなるために、頑張りますっ」
「うふふ、応援しているわ」
「何を言ってるんだ」
母さんまでも、おかしなことを言っている。義理の息子って、それは絶対にありえないだろう。
そう思ったが、朔弥くんもそのことに同意している。まあ、話を合わせているだけだろうけど。
ニコニコしている二人を見ると、平和だなと思った。まあ、本当に何を言っているのか理解できないが。
おやつを食べて、勉強を再開した。人に教えるって思っていた以上に、楽しいかもな。
「お暇します」
「そんなに硬くならなくていいのよ〜晩御飯も、食べていけばいいのに〜」
「母が待っていますので」
「そう? あっ、望。送ってきなさいよ」
「分かった。行くぞ」
「おう、お邪魔しました」
夕方になったため、帰ることになった。母さんに言われて、送ることになった。
談笑しながら、近くのバス停へと向かう。こいつといると、時間があっという間に過ぎて行く。
それにしても、母さんには普通に接していたな。チャラ以外ができるのなら、その方がいいと思うが。
むやみに可愛いとか、キスしてこうとするとか。その謎ムーブをしなければ、人並みになれるのに。
まあ、こいつが好きでやっているんだろうから。部外者である僕が、口出しすることではないだろう。
それにしても、さっきから口元が気になってしまう。さっきのことを思い出して、顔が火照ってしまった。
「夏祭りか」
「あー、ここな。地元じゃ有名だよ」
「恋が叶う」
「ああ、カップルで行くと永遠に結ばれるらしいぞ」
「ご利益あるのか」
「うちの両親も、ここでデートしたらしいぞ。付き合っていなかったけど、父さんから告ったって」
バス停に到着すると、朔弥くんがボソッと呟いた。見てみると、そこには夏祭りのポスターが貼られていた。
