生徒会長と秘密の契約


生徒会の業務の中で一番大変なのは、文化祭と体育祭だ。
そしてその文化祭の時期がもうすぐやってくる。

先日の体育祭を終えたばかりだというのに、息つく暇もない。
でもここを乗り越えればなんとかなる。

後は引継ぎの業務に入るだけだ。

分かってはいるが、その間はずっと仕事が山積みだ。

「はぁ……」

手帳にびっしりと書き込まれたスケジュールを見て、俺は小さく息を吐いた。

文化祭、俺は今年で最後の年。
生徒会長として、いつも以上に気合を入れてみんなに楽しんでもらいたいと思っている。

父さんや母さんも文化祭に来てくれるだろうか……。

「会長、文化祭は生徒会でも出し物を出すんですよね?」

1年生の書記の女子が聞いてくる。
定例会議の議題は、文化祭の出し物についてだった。

「ああ。毎年やってるからなにかしらやりたいと思ってるんだが……」

去年の生徒会の出し物は縁日だった。

近所から来た子どもには喜んでもらえて好評だったから、今年もそれに近いものでもいいのかなと考えていたのだが……。

「会長、俺たち良い案があるんですけど」

1・2年生のひょうきんな男子たちが手をあげると、楽しそうに言った。

なんか怪しい予感がするぞ……。