「一色さん、頭が見えましたよ!」


日付が変わった頃だ。
時田さんが足下で言った。

その時分の私は時間の感覚もなくなり、ただ無限地獄と化したいきみをルーティンワークのようにこなしていた。


もう一人の助産師さんが銀縁先生を呼びに行く。


「もう一回いきみましょう。吸って、はい、うーーーーん!」



「うーーーーーーーーん!うああああっっ!!」


「もう少し長くいきんでみましょう。ご主人、こちらにきてくださっていいですよ」


部長が私のおしもの方に。
もう、恥ずかしいとかどうでもいい。

死ぬほど痛い。
っていうか死んじゃう。このままじゃ。