「お、おぅ。すまねぇな、途中で死んじまって」
家の前で高広と合流し、軽くあいさつをした後、私達は一緒に通学路を歩いていた。
途中で死んだ……と言うよりも、最後まで頑張ってくれたという印象の方が強い。
皆が死んでしまったら、私と理恵が残っても何もできないから。
校舎内で調べていない場所があるならともかく、それももうない。
だから、高広が気にする事は何もないのだ。
「あ、そう言えば、健司が助けてくれたって、どういう意味だったの?」
昨夜の高広は血まみれで、話すのも辛そうだった。
怪我を負わせたのは健司に違いないだろうけど、それでも助けてくれたとは、どういう事なんだろう。
「あぁ、あれな。明日香があの教室から出た後、健司が襲って来たんだけどよ、なんか様子がおかしかったんだよな」
「様子がおかしい? どんな風に?」
「健司が言ったんだ。『俺の中に入って来るな』ってな。あれは、山岡泰蔵じゃなかったと思うぜ?」
どういう事だろう?
その場にいたわけじゃないから、詳しい事はわからない。
でも、高広の話から察すると……健司も、山岡泰蔵と戦っているのだろう。
家の前で高広と合流し、軽くあいさつをした後、私達は一緒に通学路を歩いていた。
途中で死んだ……と言うよりも、最後まで頑張ってくれたという印象の方が強い。
皆が死んでしまったら、私と理恵が残っても何もできないから。
校舎内で調べていない場所があるならともかく、それももうない。
だから、高広が気にする事は何もないのだ。
「あ、そう言えば、健司が助けてくれたって、どういう意味だったの?」
昨夜の高広は血まみれで、話すのも辛そうだった。
怪我を負わせたのは健司に違いないだろうけど、それでも助けてくれたとは、どういう事なんだろう。
「あぁ、あれな。明日香があの教室から出た後、健司が襲って来たんだけどよ、なんか様子がおかしかったんだよな」
「様子がおかしい? どんな風に?」
「健司が言ったんだ。『俺の中に入って来るな』ってな。あれは、山岡泰蔵じゃなかったと思うぜ?」
どういう事だろう?
その場にいたわけじゃないから、詳しい事はわからない。
でも、高広の話から察すると……健司も、山岡泰蔵と戦っているのだろう。