また、「昨日」の朝が訪れた。
理恵は……どうなったのだろう?
なぜ、理恵が振り返って「赤い人」が来たのだろう?
どこかで「赤い人」を見てしまったのかな?
そう言えば、昨夜の理恵は、どこかおかしかった。
保健室に行く時に、わざわざ玄関のドアを確かめに行ったり、音楽室に着くまで、前しかみていなかったり。
どうして玄関のドアを? 考えれば不自然だ。
もしかして、「赤い人」をこの時点ですでに見ていたんじゃないだろうか?
だから、振り返らずに玄関のドアを経由して廊下に戻ったんだ。
そこまでで、「赤い人」を見た可能性がある場所はと言えば……。
「……階段だ」
そう呟きながら、私はベッドの上で目を開けた。
旧校舎から戻る時かな?とも思ったけど、階段で歌が聞こえた時には振り返っていたから。
たぶん、その時に上を見て、「赤い人」の一部分でも目にしてしまったんだと思う。
それにしても、健司の精神状態があれほどひどかったなんて、考えもしなかった。
もともと無口だから、何を考えているかわからない所はあったけど……。
だからと言って、皆は許さないだろう。
理恵は……どうなったのだろう?
なぜ、理恵が振り返って「赤い人」が来たのだろう?
どこかで「赤い人」を見てしまったのかな?
そう言えば、昨夜の理恵は、どこかおかしかった。
保健室に行く時に、わざわざ玄関のドアを確かめに行ったり、音楽室に着くまで、前しかみていなかったり。
どうして玄関のドアを? 考えれば不自然だ。
もしかして、「赤い人」をこの時点ですでに見ていたんじゃないだろうか?
だから、振り返らずに玄関のドアを経由して廊下に戻ったんだ。
そこまでで、「赤い人」を見た可能性がある場所はと言えば……。
「……階段だ」
そう呟きながら、私はベッドの上で目を開けた。
旧校舎から戻る時かな?とも思ったけど、階段で歌が聞こえた時には振り返っていたから。
たぶん、その時に上を見て、「赤い人」の一部分でも目にしてしまったんだと思う。
それにしても、健司の精神状態があれほどひどかったなんて、考えもしなかった。
もともと無口だから、何を考えているかわからない所はあったけど……。
だからと言って、皆は許さないだろう。