“今度の休みは二人で海に行きましょう?”




芳乃さんが起きたら、そう言おう。



青い空、青い海、白い砂浜、夏の海。



“出来れば水着で”、
なんて言ったら、きっと文句を言いながら狼狽えるんだろうな。






芳乃さんが目を覚ますまで、もう少し。




もう少しだけ、このままで。


貴女の隣で眠ろうか。









俺は、その細い肩にキスを一つ落として、
朝焼けの中で瞳を閉じた。